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「華の嵐」概要

1988年1月4日から4月8日まで、昼13時30分〜14時まで放映された昼ドラです。
モチーフはマーガレット・ミッチェルの
「風と共に去りぬ」で、原作は長坂秀佳氏(あの「特捜最前線」の脚本でお馴染みの方です(^_^;))です。
ストーリーは、誇り高き華族の男爵令嬢
朝倉柳子(高木美保)と柳子の父朝倉景清(高松英郎)を母の仇と狙う平民天堂一也(渡辺裕之)の物語です。いつしか、柳子と一也は愛し合ってしまうが、父景清の死、忍び寄る戦争の影が、二人を過酷な運命へと導いて行きます。終戦、華族制度廃止。そして、人間の本当の誇りとは何かを柳子と一也は突き詰めて行く事になります。
当時、女子高生を中心にブームになり、主人公柳子他華族の登場人物達が使った挨拶
「ごきげんよう」は、流行語?にもなりました。このヒットをうけてか?、後に1989年7月に同じ出演者(高木美保、渡辺裕之、長塚京三)で「夏の嵐」が作られます。

漫画コミック版

放送終了後に発行された「華の嵐」のコミック版です。残念ながら只今品切れ重版未定とのことです。復刊ご希望の方は投票してね!


「華の嵐」第1〜5巻
第1〜2巻1989年1月発行、第3巻2月発行、第4巻3月発行、第5巻4月発行
発行者・・・ワニブックス 原作・・・長坂秀佳 画・・・岸田恋




オパールの勝手な感想
TVドラマにほとんど忠実な内容です。ただ、登場人物の方は、圭吾、琴子、飛田組の小池の絵の感じが出演者とちょっと違うような。(^_^;)岸田さんの絵も素敵なのですが。ただ、高松パパの目の下のくぼみ?はよく特徴をとらえてると思います。あと、片岡のいやらしさも伝わってくる絵です。

「嵐」三部作

「華の嵐」は先に1986年6月から放映された「愛の嵐」、その後作られた「夏の嵐」と並んで、「嵐三部作」と言われています。しかし、「愛の嵐」と「華の嵐」はそれぞれ「嵐が丘」、「風と共に去りぬ」という文芸作品をモチーフとしているのに対し、「夏の嵐」は文芸作品が原作ではないです。しかし、内容的には「華の嵐」と「夏の嵐」は共通性があり、出演者もヒロイン=高木美保さん、相手役=渡辺裕之さん、その敵役=長塚京三さんと同じで、相手役がヒロインの父を恨み仇として狙うが後で後悔するという設定も同じです。「華の嵐」のヒットに乗じて2匹目のどじょう的な作品として作られたかも。一方、「愛の嵐」のヒロインは、田中美佐子さんですが相手役=渡辺裕之さん、その敵役=長塚京三さんという三角関係ともいえる役割分担は同じで、「華の嵐」「夏の嵐」が継承。
「愛の嵐」「華の嵐」は、それまでの主婦層だけをターゲットとした昼ドラとはちょっと変わって、激しい生き方、時には運命のいたずらに弄ばれる主人公達が、困難を乗り越えて最後に幸福を得るまでを大河ロマン的に描いた作品と言えます。文芸作品をモチーフとした点、戦前、戦中、戦後と激動の時代を描いた点、クラシカルな雰囲気と共に、視聴者に訴える物があったのでしょう。

以下にそれぞれの作品を簡単にご紹介します。

「愛の嵐」
1986年6月30日〜10月3日、全69回、月曜〜金曜13時30分〜14時。
制作・・・東海テレビ放送、泉放送制作  局系列・・・FNN
企画・・・出原弘之  原作・・・エミリー・ブロンテ「嵐が丘」
音楽・・・坂田晃一  主題歌・・・下成佐登子「Mrs.メランコリー」
演出・・・山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー・・・松村明、平野一夫、小野俊和
脚本・・・大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
主な出演・・・田中美佐子(三枝ひかる)、渡辺裕之(川端猛)、中尾彬(三枝伝右衛門)、江波杏子(三枝絹)、長塚京三(大河原勇作)、芦川よしみ(大河原秀子)、佐藤仁哉(三枝文彦)、内田朝雄(和尚)、谷本重美(現、小川範子)(少女時代のひかる)他

甲州を舞台にした地主の娘ひかると孤児で使用人の猛の物語。幼い頃から一緒に育ち、自分の命を救ってくれた猛を愛するようになるひかる。だが、二人には身分の差の壁が…。また、ひかるに横恋慕し二人の仲を裂こうとする勇作も現われて…。戦前、戦中、戦後と目くるめく激動の時代に必死に生きる人々。

「愛の嵐」関連情報
「愛の嵐」DVD Vol.1〜14 \ 3,800(税抜)も好評発売中

「夏の嵐」
1989年7月3日〜10月6日、全70回、月曜〜金曜13時30分〜14時。
制作・・・東海テレビ放送、泉放送制作  局系列・・・FNN
企画・・・出原弘之  原作・・・下飯坂菊馬  音楽・・・奥慶一
テーマ曲・・・「夏の嵐のテーマ」(THEME from THE SUMMER STORM)(演奏・G-CLEF(G-クレフ)
演出・・・福田真治、花堂純次、福田誠、松生 秀二
プロデューサー・・・福田真治、平野一夫
脚本・・・下飯坂菊馬、高山由紀子、福原真之、林誠人、鶴島光重
主な出演・・・高木美保(南部峰子)、渡辺裕之(結城一馬)、長塚京三(南部忠彦)、石浜朗(南部雅春)、赤座美代子(南部まゆ)、辰巳琢郎(氏家直弥)、芦川よしみ(キャサリン洋子)、和久井映見(真理子)他


誇り高き軍人華族の男爵令嬢南部峰子(高木美保)と大学生結城一馬(渡辺裕之)の物語。警察官だった父が命を落としたのは、峰子の父南部雅春(石浜朗)のせいだと深く恨む一馬。戦時中のある日、峰子の婚約者氏家直弥(辰巳琢郎)の先輩の一馬と、峰子は出会う。やがて、直弥も召集され、そして一馬も特攻隊員として出撃して行くことになる。

「夏の嵐」関連情報
1.小説「夏の嵐」上下巻(現在、品切れ・重版未定)
発行年月: 上巻1989年8月、下巻1989年9月 本体価格:951円
発行者:ワニブックス 原作:下飯坂菊馬 文:綾野まさる



2.渡辺裕之さん公式サイトにて、「夏の嵐」DVD化希望者募集中

「嵐シリーズ」おまけ
「新・愛の嵐」

2002年7月1日〜9月27日、全65回、月曜〜金曜13時30分〜14時。
制作・・・東海テレビ放送、泉放送制作  局系列・・・FNN
企画・・・出原弘之  原作・・・エミリー・ブロンテ「嵐が丘」
音楽・・・山下康介  主題歌・・・吉村まさみfeat.De Voice 「Delight of my love」
演出・・・金子与志一、小池唯一、島崎敏樹
プロデューサー・・・市野直親、平野一夫、福田誠、小松貴生
脚本・・・大久保昌一良、田部俊行、林誠人
主な出演・・・三枝ひかる(藤谷美紀)、鳥居猛(要潤)、三枝伝右衛門(渡辺裕之)、かとうかずこ(三枝絹)、大河原勇作(石原良純)他。
1986年版「愛の嵐」のリメイクですが、ラストが違います。

「新・愛の嵐」関連情報
1.「新・愛の嵐」DVD−BOX ボニーキャニオンより以下発売中
第1部・第2部 各¥6,400(税抜) 第3部戦中編 ¥12,800(税抜)
第3部戦後編 ¥16,000(税抜) 

2.「新・愛の嵐」VHSビデオ 全13巻 ポニーキャニオンより各¥6,800(税抜)発売中
「華」三部作 

「嵐」三部作に続いて、「華三部作」というのもどうやら作られた模様です。「華の嵐」「華の別れ」「華の誓い」です。しかし、三作品の内容は共通性はほとんどないです。「華の別れ」が文芸作品を原作としている点(原作はトルストイの「復活」です。)、「華の誓い」が昭和初期からスタートして、戦後まで時代の波に翻弄される大河ロマン的な主人公の生き様を描いている点は、「華の嵐」と共通性があるかもしれません。

以下にそれぞれの作品を簡単にご紹介します。

「華の別れ」

1989年1月4日〜3月31日、全63回、月曜〜金曜13時30分〜14時。
制作・・・東海テレビ放送、アオイスタジオ  局系列・・・FNN
企画・・・出原弘之  原作・・・トルストイ「復活」
音楽・・・久石譲、長谷川智樹  主題歌・・・久石譲「冬の旅人」
演出・・・小野俊和、花堂純次、中村金太、松生秀二  
プロデューサー・・・小野俊和、丸山豊
脚本・・・鶴島光重、田代淳二、香取俊介
主な出演・・・手塚理美、速水亮、山本紀彦、上月左知子、島村佳江、中山秀征他
現代の話。デザイナーの卵の主人公(手塚理美)は恋人(村田雄浩)がいるのに、母が別荘番をしている別荘の持ち主の息子(速水亮)に惹かれ、関係を結んでしまう。やがて二人の間には子供が出来て…。

「華の誓い」

1991年7月1日〜10月4日、全70回、東海放送テレビが制作。
企画・・・出原弘之
演出・・・中根康邦、平野一夫、森雅之
脚本・・・大久保昌一良、田上雄、田代淳二
主な出演・・・佳那晃子、増田未亜、新藤栄作、四方堂亘、菊池健一郎他
昭和初期、早くに両親を亡くした雪子(佳那晃子、少女時代=増田未亜)は、幼い弟妹の為に川崎の遊郭に身を売り、遊郭の息子隆男(新藤栄作、少年時代=菊池健一郎)と出会い愛し合う。だが、隆男の裏切りで別れる二人。昭和33年の売春防止法で、遊郭も閉鎖。そして、二人の再会の時が…。


「華の誓い」関連情報
小説「華の誓い」上下巻(現在、品切れ・重版未定)
発行年月: 上巻1991年8月、下巻1991年9月 本体価格:1,165 円
著者:大久保昌一良/山辺和人 出版社:イースト・プレス


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