第46話
朝倉家に帰ってしまった琴子を心配する一也とタカだったが、柳子と仲直りして欲しいと思っていた。タカは、正一のセーターをほどいて編み直したセーターを、一也にプレゼントする。大喜びの一也。涙ぐむタカ。
一方、琴子は柳子に形ばかりの謝罪をする。仲直りが出来たと喜ぶ柳子。柳子が外出した隙に、見積書の数字を写す琴子。しかし、圭吾が帰ってきて慌てるが、危機一髪見つからないで済んだ。琴子は書斎に入って来た圭吾に小遣いが欲しいと言って、その場を取り繕う。
一也の見積りの立て方や働く人の気持ちを考えるやり方を見て、雄介は亡き景清の影響が強いと言い、景清に会って見たかったと言う。景清は雄介にどこか似てると言う一也。琴子が帰って来た。琴子は見積りの数字を雄介達に渡そうとするが、嬉しいけど受け取れない、そんなことまでして勝ちたくない、正面からぶつかりたいと雄介は言う。飛び出した琴子を追って、雄介は言う。小さな川が集まってやがて大きな海になる。一人では大したことが出来なくてもみんなが集まれば出来る、そう信じているから、正直に生きて行こうと決めたと。琴子の気持ちだけ受け取っておくと。見積りのメモを破いて捨てる琴子。琴子はやっぱり朝倉家に戻らずに、タカの店で働くことになる。
入札の前日、タカも琴子もきっと入札に勝つと、一也と雄介を励ます。屋敷に帰って来ない琴子を、圭吾は気まぐれだと言うが、柳子は考えていた。
そして、入札の日、飛田組がたった五千円安いだけで、落札した。喜ぶ雄介と一也達は、工事の成功を祝って乾杯する。落札価格がたった五千円安いだけだと知って、琴子が数字を盗んだと言う柳子。一也が琴子をそそのかしたと圭吾も激怒する。
喜びの宴会の最中でも、柳子のことを思い耽る一也。つらいのだろうと雄介は言う。琴子は飛田組で働きたいと一也に言うが、自分で雄介に頼んでみたらいいと一也は言う。
宴会を抜け出して、聖ミカエル教会に来た一也だったが、そこには柳子が待ちうけていた。
「勝利の祝い酒、さぞおいしかったことでしょうね」
柳子さんの顔、ちょっと怖いです。さすが夜叉夫人?(^_^;)今回は琴子さんの活躍が多かったですね。姉の影に隠れがちだった琴子さんもこれで自立?したってことでしょうか。
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第47話
「貴方は私に目を覚ませとおっしゃった、目を覚まして鏡に自分の姿を写してみろとおっしゃった」
「ああ言った。聞きたければ何度でも言う。聞きたいか?」
「もう結構、私その言葉を貴方にそっくりお返ししたくて、参りましたのよ」
一也が琴子を使って見積りの数字を盗ませた、目的の為には手段を選ばない卑怯だと言う。一也は誤解だと言うが、柳子は戦前、景清に復讐しようとしていた頃の一也と一緒だと、言う。
「私が夜叉なら、血筋の卑しい貴方は執念深い蛇よ。野良犬はどこまでも野良犬。そんな野良犬が生きて復員したことを、心から喜んだ自分が私は悔しい。一時的にでも貴方を愛し、結婚を誓った自分が私はたまらない」
と柳子。
そこまで言うかなあ、柳子さん。┐( -"-)┌
一也に少しでも男の誇りがあって、柳子との思い出を大切にしたい気持ちがあるなら、二度と姿を見せるな、
「もうこれ以上、昔のことで私を後悔させないで」
と激しく柳子は言う。
「言いたい事はそれだけか、それで気が済んだか。出ていけ、出ていけ」
と怒りを露にする一也。壊そうとして壊せなかったマリア像を、床に投げつける一也。
柳子さん、どうしてそんなにまで、かつて愛した人を悪し様に言えるのかなあ。実の妹を使って一也が陥れた?って誤解してるのかもしれないけど。一也と愛し合った過去までは消す事が出来ないのに。一也との愛を後悔してるなんて、本当?そんなこと言われちゃあ、一也にとっては頭をぶち破られるようなものすごいショックなことですよね。これで、決定的な決別になってしまうんでは?
「なすび」に一也が行くと、タカは熱があって倒れる。
朝倉家に帰った柳子は、圭吾にやはり数字を盗んだのは一也の差金だと言う。一也は柳子がどうしても忘れられないから、柳子を奪った圭吾が憎くてこんなことをするんだと圭吾は言う。圭吾は、柳子に一也を叩き潰しても構わないんだなと聞く。なぜそんなことを聞くのかと柳子。
「ただ、あの男と会ってきた後の君は妙にイライラしていて、気になる」
と圭吾。心配はいらない、踏みにじられた誇りの為に戦うと自分たちは誓い合ったとはずだと柳子。
一也は、倒れて熱のあるタカを看病する。一也の手を握り締め、感謝するタカ。一也はずっとタカに付き添っていた。二人だけの静かな夜だった。タカは、暖かくなったら生まれ故郷の梅の咲く村に行こうと一也を誘う。一也はタカと一緒にそこで暮らしたいと言う。荒れ果てた町で暮らすのが嫌になったと。柳子と何があったんだとタカは聞く。自分の力で柳子の目を覚ましてみせるといったじゃないかと、タカは言うが、
「もうどうにもならないんだよ。今のままじゃ、俺は心底あの人を憎んでしまう。人を憎んで生きる。そんな生き方はもう二度としたくないんだよ」
タカも一也みたいないい人が、いつまでも昔のことに振り回されてるのが悔しくてならないと言う。一也は梅に囲まれた村へどうしても行こうと、タカの手を握りしめて言う。
「天堂さん、本当にいいのかい」
とタカは涙ぐみ、一也に縋りつく。
柳子は、教会で一也に言った絶縁の言葉と一也の悲痛な言葉が胸に刺さって、眠れなかった。そんな柳子を圭吾は心配し、疲れていると言う柳子にゆっくりと温泉でも行こうと誘う。
天堂一也の中に、今はっきりと一つの歴史が終わろうとしていた。憎しみに狂った日々も柳子との愛に燃えたあの時間も、全てが忘却の彼方へ消えて行こうとしていた。その時、柳子もまた同じ思いにいた。そして、心に誓っていた。胸の中で時折甦るあのめくるめく愛の残り火を、自らきっぱり吹き消すことを。失われて行く華族の誇りを守り抜く為に。
うーん、もう別々の道を行くしかないんでしょうか、柳子&一也。タカさんはやっぱり一也君が好きなようですね。タカさんにも幸せになって欲しいけど、一也とくっつくのはちょっとと思ってしまうオパール。(^_^;)最後には柳子とくっついて欲しいんだよねぇ、なんだかんだ言っても、やっぱり。(^_^;)
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第48話
一也は朝を迎え、タカの包丁の音を聞いて、自分の新しい人生が始まったんだと考えていた。一也はタカに改めて、プロポーズする。梅に囲まれた村に行こうと言う。その話は忘れて欲しいというタカだが、一也は
「結婚して欲しい」
と言う。命からがら復員して来て、待っていてくれたのはタカだけだった。タカの暖かい心が一也の心のもやもやを消してくれたと言う。タカは、年上の自分は一也にふさわしくないと固辞する。
「私は天堂さんのことが大好きだ。だから、だから夕べのことはとっても嬉しかった。幸せだったよ。でも、それと結婚とは別」
前夫と結婚して捨てられて、二度と結婚はゴメンだ、一也の人生はこれからだと言う。そのためには、タカが必要だと一也は言うが、自分は足手まといなるだけだと、タカはどうしても承知しない。
一也は雄介にタカとのことを相談する。雄介は柳子との面当てではないだろうなと心配するが、一也は結婚して過去のことはきっぱり切りたいと言う。
柳子と圭吾はこれからは、土地の値が上がることを見込んで、土地を買い占めようとする。手に入れた土地に美術館を建てようと言う柳子。貴久子は、豊な生活をしていて、すっかり満ち足りていた。そんな貴久子に美術館建設の計画を話す柳子と圭吾。でも、貴久子は琴子が出て行ったことを気にしていた。柳子達と琴子の間に何かあったと勘ぐる貴久子。
「毎日こうしておいしい物を頂いても、家族みんなが仲良く暮らしていかなれば、本当の幸せではありませんわ」
と貴久子。柳子と琴子はたった二人だけの姉妹だから、仲良くして欲しいと言う。わかったと琴子と話し合うと柳子。早く琴子を家に連れ戻さなければと、柳子と圭吾は考える。
その頃、琴子は「なすび」で働いていたが、雄介にずっと飛田組で働きたいと言う。承知する雄介。雄介は、タカに一也は本気だと言う。あんな純粋な奴はいないから、支えて上げて欲しいと言う。自分には出来ない、二度と結婚はしないと決めたと言うタカだったが、雄介は盛んに一也との結婚を薦める。琴子も賛成で、柳子とのことは気にしないで、一也と結婚して欲しいと言う。タカは、二人の気持ちは嬉しいが怖いと言う、新しい人生を考えたことがなかったと。仕事の合間、雄介はもう一押しだから大丈夫だと一也に言う。
柳子が「なすび」に琴子を訪ねて来た。話すことは何もないと琴子。貴久子が心配してる、仲直りしたいと言う柳子に、琴子は酷いことをしたくせにと言う。酷いことをしたのはお互い様だ、工事の見積りを飛田組に教えたでしょうと言う柳子。何を吹き込まれたのか知らないが、一也達と琴子とは違う人間だと柳子は言う。華族の自分たちと卑しい一也達とは違うと。
「卑しい?よくそんなこと言えるわね。昔あんなに愛した人のことよ」
と琴子は反発する。昔は昔、今の一也は圭吾と結婚した柳子を逆恨みして復讐しようとしていると柳子は言う。そんな柳子を見て、琴子は
「自惚れもそこまでいくと、滑稽だわね」
と噴出して言う。
「残念ながら、天堂様はもうお姉様のことなんか、ちっとも思っていらっしゃらないってこと。その証拠にね、天堂様、ある方にプロポーズなさったのよ」
柳子は愕然として激しい衝撃を受けていた。
一也がプロポーズしたってことを、勝ち誇ったように柳子に告げる琴子の顔も意地悪ぽかったです。(^_^;)まあねぇ、柳子も一也のことを「卑しい」とか言っちゃうしね┐(
-"-)┌。最近、この姉妹の毒舌ぶりはちょっとすごいですね。上品な言葉使いをしてると、よけいに露骨に聞こえてしまう。(^_^;)
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第49話
プロポーズの相手を言おうとする琴子を制して、相手はタカだろうと余裕を見せて言う柳子。そんな柳子に琴子は今の気持ちを聞く。
「別に」
「そうよねえ。とっくにお兄様と結婚してるお姉様が、嫉妬だなんて卑しい気持ちを持つわけないものね」
「もちろんよ。あの人が誰と結婚しようと、今の私には全く関係のないことだわ」
「変れば変るものね」
帰ろうという柳子に、どうしても嫌だと言う琴子。じゃあ勝手にしろ、今後朝倉家を裏切ったら琴子でも容赦はしないと柳子は宣言し、「なすび」を出て行く。
天堂はタカと結婚する。思いがけない知らせに柳子の気持ちは揺れていた。自分とはもう無縁の男のはずなのに、自分からきっぱりと立ち切った過去なのに。
気がついた時、柳子は想い出の教会に立っていた。そこに、タカが偶然来た。柳子はタカに一也のプロポーズを受けるのだろうと聞く。タカは出来ないと言う。
「私はお嬢様と天堂さんが、心の底から愛し合う美しいお姿をずっと見て来たんですよ。出征の前日、この教会でお二人だけの結婚式をなさったんじゃないですか」
とタカ。昔のことだと柳子は言う、時は流れ人は変ると。
「いいえ、例え時は流れても人の気持ちってのは、そう簡単に変わるもんじゃありません。特に、天堂さんのように純粋な人の気持ちはね」
一也は今も苦しんでいる、夜叉夫人と呼ばれている柳子の目をどうしたら覚ますことが出来るか、ずっと考えている、今でも一也は柳子を愛してると言う。
「あの人はそうでも、私はもう昔の私ではないわ」
「いいえ、お嬢様だって心の中では、天堂さんのこと愛していらっしゃる。そうじゃなければ、どうしてここにいらっしゃるんですか?なぜこの教会にいらっしゃるんですか?」
するどい、タカさん。そうですよね。一也が結婚するって聞いてショックを受けて教会まで来ちゃったわけだし。
タカは今わかったと言う。柳子が一也に悲しい思いをさせてまで、「夜叉夫人」としての生き方を変えないのは怖いからだと。仮面をつけて背伸びをしていないと、昔の優しい柳子に戻るような気がして、怖いのだと言う。
「お黙りなさい。私は、もう昔の私ではないと言ったはずよ。とにかく貴方は天堂さんと結婚なさい。私には華族の娘としての生き方があり、貴方には貴方らしい生き方があるの。貴方は自由なのよ。自由に空を飛べるのよ。私になど、気がねなさらないで。どうぞお幸せに。ごきげんよう」
と去って行く柳子。
またまた、するどいタカさん。ズバリ本当のことを言われたせいか、怒る柳子さん。しかし、「結婚なさい」って結婚は命令してするものじゃないんですが…。( ̄0 ̄;でも、最後の柳子の言葉、自分は華族としての宿命があるけど、タカは自由に飛べるって羨ましがってる気もします。何もかもかなぐり捨てるわけにはいかないんでしょうか、柳子さんは。
タカは一也と結婚する決心をした。プロポーズを受けると一也に言うタカ。よろしくお願いしますと言うタカに、一緒に人生を歩んでもらえると一也は喜ぶ。
柳子は激しくピアノを弾く。その姿を見て、何かあったのかと聞く貴久子。何かあったのなら、自分にも打ち明けて欲しいと言う貴久子は、柳子の悩みは自分の悩みと言う。柳子は幸せだと言う。
なんか最近影が薄いなあ貴久子さん。景清が亡くなった直後は「家長です」ってな感じで、柳子と一也との仲を必死に裂こうと迫力もあって怖かったんですが、最近は世間知らずの元華族の奥様って感じで・・・柳子が「夜叉夫人」と呼ばれてまで、悪どい事をしてきたのは、元はと言えば華族制度廃止で自殺しようとした貴久子のためでは?もうちょっと、気づけよって突っ込むオパールであった。(^_^;)
柳子は貴久子の為に、ベートベンの「月光」を弾く。
柳子が静かに弾く「月光」の曲は、母に捧げるものなのかそれとも天堂への決別の調べなのか…。
一也とタカの結婚式が行なわれた。そこへ白い薔薇の花束を持って、お祝いに現れる柳子。柳子から花束を受け取る一也は、ありがとうとお礼を言う。
「お仕事はお仕事、お祝いはお祝い、ケジメだけはつけておきませんとね。では、ごきげんよう」
と柳子。柳子を追おうとする琴子を、雄介は制する。タカも気にしないでくれと言う。
帰宅した柳子は、圭吾に一也とタカの結婚式に行って来たと言う。一也も身分をわきまえて、身分相当な相手と結婚したのかと圭吾。
「私ねぇ、真っ白な薔薇をお送りしましたの。お祝いとあの男への完全なお別れの意味を込めて」
と柳子。柳子はタカの「なすび」がどこにあると思うかと圭吾に言い、地図を指差す。それは圭吾が買収しようとしていた土地に入っていた。
うーん、しかし柳子さんはどうしてそこまで一也と関わり、一也を潰そうとするのかわかりません。やけくそ?(^_^;)じゃないですよね。決別したからって、タカさんじゃなけど、そんな簡単に人の気持ちは変りませんよね。(^_^;)
一也とタカが結婚したので、琴子は飛田組に移る事になった。琴子は雄介と一緒にいると気が休まると言う。亡くなった父の側にいるような気持ちになると。タカは、一也に雄介は琴子のことをどう思ってるのか聞く。雄介は琴子のことを妹のように思ってるのだろう言う。そこに、圭吾が杉山を連れて訪ねて来た。圭吾はご祝儀を二人に渡そうとする。戸惑う一也とタカ。
またまた、いきなり訪ねて来て、帽子も取らない無礼な圭吾。わざと?(^_^;)感じわるっ。(^_^;)
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第50話
ご祝儀を貰う義理はないと断る一也だったが、こっちにはあると言う圭吾。圭吾は、「なすび」を売って欲しいと言う。朝倉産業のビルを建てるから、今立ち退きを了承してくれたら、立退き料を払い他の店も用意すると言う。大声を出して、怒るタカ。紳士的に解決しようと言う圭吾だが、どこが紳士的だと圭吾が渡した書類を破る一也。じっくりともう一度考えてくれと圭吾は言うが、立ち退かないと一也。
「どうあっても、立ち退かせてみせるぞ」
と圭吾。
「そんなことはさせん」
と一也。
「ごきげんよう」
と出て行く圭吾。
煙草を人の店の床に、落として出て行く圭吾。元華族様なら、きちんとエチケットに気をつけましょう。(^_^;)
結婚したばかりなのに、こんなことに巻きこんでしまって済まないと謝る一也。一也を自分の前に跪かせたいから、圭吾達が難癖をつけて来るんだと一也は言う。柳子が、何故結婚式に花束を持って来たのか、今意味がわかった、このことだったんだとタカは言う。
「でも、私やっぱり信じたい。あんなに変わってしまったお嬢さんだって、心の奥底は昔の優しいお嬢さんと変わってないって」
「ありがとう。俺はお前を女房に持って、つくづくよかったと思うよ。どんなことがあったって、お前とこの店は守ってみせる」
考えてみれば、一也は憐れな男だと圭吾は言う。柳子は既に圭吾と結婚していたので、面当てに圭吾達に逆らったり、タカと結婚したりとするんだと。
「面当てかしら」
と柳子。柳子を嫉妬させようとタカと結婚したんだと、圭吾は言う。自分が嫉妬してると思うのかと、柳子は圭吾に聞く。柳子には、嫉妬なんて卑しい感情はないと圭吾は言う。立ち退きとなれば相手は必死に抵抗すると柳子は言うが、いざとなったらケンプトン大佐に頼めばいいと圭吾。でも嫌な予感がすると柳子は言う。
その頃、タカから店のいろいろな種類を見せてもらっていた一也は、「なすび」の地主が土地を朝倉家に売ったら、面倒だと心配する。雄介に相談しようかと言うタカに、一也は雄介には迷惑をかけたくないから、内緒にしようと言う。しかし、雄介はかつて圭吾達に会社を潰された佐野を連れて、「なすび」を訪ねて来た。佐野は「なすび」と同じ地主の長屋に住んでいた。雄介は相談してくれないのは、水臭いと一也達に言う。結局、雄介が長屋を建てた縁から、土地を売らないように地主を説得することになった。
雄介が苦労しているのを見て、琴子は柳子に話に行って来ると言うが、これは男と男の戦いだし、これ以上姉妹の争いはさせたくないと雄介は止める。早く姉妹を仲直りさせたいとも言う。ストーブのやかんのお湯で火傷した琴子を、薬を塗って手当てをする雄介。琴子は泣きべそをかいていた。
あのー、いくらよく効く薬とはいえ、火傷した時はすぐ水で冷やした方がいいんですが…(^_^;)と小姑のようなことを言うオパール。突っ込み過ぎ?(^_^;)
破産して自殺した柳井元伯爵の夫人が、絵画を買って欲しいと朝倉家を訪ねて来た。それが本物かと言う柳子に、失礼なと言わんばかりに鑑定書を見せる元伯爵夫人。三万円だったら預かると柳子は言う。何ですって顔をする元伯爵夫人だったが、どこの画商に持っていっても足元を見られると柳子は言い、五万円までだったら出すと言う。
ん?オパールは絵画の値段はわかりませんが、モネの絵で当時の五万円は安過ぎ?るんでしょうね。(^_^;)
柳井元伯爵夫人が来たと知って、貴久子が部屋に来た。柳子は、モネの絵を譲ってもらったと貴久子に話す。喜ぶ貴久子。だが、元伯爵夫人は
「これ以上笑い者にしたければ、私が帰ってからにして下さい。貴方がたは華族の誇りを華族の伝統をどこまで汚せば気が済むのです。世間では、この方のことを『夜叉夫人』と呼んでるのよ」
と怒って、貴久子にばらしてしまう。貴久子はショックを受けた様子だったが、柳子は世間には朝倉家の繁栄を妬んでいろいろ言う人がいると言う。一応、わかったと言う貴久子だが、納得できない気持ちが残った。
「貴方、私は柳子さんを信じたいと思います。でも、もしあの子達が間違っているのでしたら、叱ってやって下さい」
と貴久子は、仏前の景清に話し掛ける。貴久子は、きぬに琴子と連絡を取って欲しいと言う。
東京駅まで、家主側の番頭を雄介は迎えに行ったが、朝倉側に邪魔をされてしまった。早くしないと強制立ち退きを言って来るかもしれないと、雄介や一也は焦る。
朝倉家再興の礎となるビル建設をめぐって、天堂一也との戦いの火蓋は再び切って落とされた。今度の争いは絶対勝たねばならない。天堂一也を失い、妹琴子を失い、そして新たに母までが疑惑を。柳子は孤独という最大の敵と懸命に戦っていた。
うーん、みんな柳子の周りから離れていってしまいますね。しかし、くどいようだけどそんなに阿漕なことをしないと、朝倉家を再建出来ないんでしょうか?普通に事業やるだけでは、駄目なのかなあ。時代のせい?でも、華族、華族と言ってる割には、落ちぶれたとはいえ同じ華族の柳井元伯爵夫人をいたぶるようなことをするのはねぇ、ちょっと。┐(
-"-)┌佐野さんとか個人的に、悔しい思いをさせられた人達に対してするのは、まだわからなくもないんだけれど。貴久子にもバレそうだし、って柳子が「夜叉夫人」って世間で呼ばれていることに、いつまでも気がつかない貴久子にも問題はあるんだけど。(^_^;)
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